「不登校の子供を塾に通わせるのはあり?」
「塾に通うと外に出るキッカケになるのかな?」
などの疑問にお答えする記事です。
社会復帰のためのキッカケにもなる場合もありますが、やはりお子さん次第であったり、塾の環境次第なので、『試してみないと分からない』が結論になります。
ただ、お子さんに何もキッカケを与えてあげないのであれば、変わることは必ずないはずなので、試せるのであれば試してあげるのがおすすめです。
そして、この記事では、お子さんを塾に入れてあげるのであれば、個別塾がおすすめ!というようなことを書いております。
塾に行ってもらうのはキッカケとしてアリ
「子供を無理やり外に出すのはかわいそう…」
「かと言って、ずっと家にいさせるわけにもいかないし…」
といったように、多くの親御さんは厳しさと甘さの加減に悩んでいるかと思います。
ただ、現実的な問題点として、仮にすごいひどいいじめを受けてお子さんが外に出たくなくなっていたとしても、最終的にはお子さんの自立を目指さないといけません。
自立を目指すとなると、やはり外に出るキッカケが必要です。
突然、「オラワクワクスッゾ!」とお子さんが外に元気に出始めることはやはりないからですね。
そして、塾に不登校のお子さんを通わせてみることは、家族以外との関係を持つ1つのキッカケになりますし、お子さんに新しい風を吹き込むことができます。
確実性はないですが試してみるのが重要
塾にしても、家庭教師にしても、保健室通いにしても、不登校から復帰するための確実な方法というのはやっぱりありません。
でも、何も試さなければ、やはり今の状態が続いてしまうだけです。
なので、ある程度は少し厳しいかもしれないけれど、お子さんに無理をさせてあげることも不登校から立ち直るためには重要になります。
もちろん、試してみてどうしてもダメなら引いてみるのが良いでしょう。
(ぼくも不登校だった中学の頃に、1度親に塾に入れてもらいましたが、3か月くらいで辞めてしまいました><)
塾以外の選択肢もあります
- フリースクール
- 習い事
- 家庭教師
- 学校への保健室登校
などといったように、お子さんにとってハードルが低く、ストレスが少なく復帰していける方法は塾以外にもあります。
ですので、塾だけに焦点をしぼるではなくて、いくつかを検討して試してみるのが最適です。
例えば、塾や家庭教師、フリースクールなどでも、そこで出会う人の良し悪し(会うか会わないか)によってもお子さんの気持ちから変わります。
塾に通わされる子供の気持ち
これはぼく自身が不登校だった時に親から「個別塾通ってみない?」と言われて思ったことです。
参考に多少でもなればと思います!
①知り合いがいそうで怖い
特にぼくが不登校になった原因はいじめだったので、学校に関連する人がいるんじゃないかと不安でした。
近隣の中学だと、中学が違っても噂なんかで広まっていたりするので、そういった他者からの目線が本当に怖かったです。
なので、もしお子さんを個別塾に入塾させるのであれば、状況によっては少し離れた場所の塾に通わせてあげるのも手です。
安心して通えない場所だと、どうしても怖いし不安だから行きたくなくなってしまうことも、お子さんにはあると思います。
②担当の先生が不登校を知らないとキツイ
ぼくが担当してもらった個別塾の大学生の先生は、教室長の人から、不登校の子と伝えられてなかったので個人的にかなりきつかったです。
やっぱりそれなりに会話をすることになるので、「休日は何してるの?」などといった1つの会話から、不登校が露出することがとにかく恥ずかしかったので、話すことが怖かったです。
普通にありのままに話せないので、先生と会話するなかで、不登校と思われないようにしないといけませんでした。(不登校だと思われるのが恥ずかしい)
不登校のお子さんを塾に通わせてあげる場合は、そういったところまで配慮してあげると良いかと思います。
③にぎやかな教室の雰囲気だと怖い
一般的にも不登校のお子さんは学校に行けてないという自己肯定感の低さから、周りの目や他者評価を強く意識しがちだと言われています。
ぼくも不登校の時にやはり、不登校だった事実にすごくうしろめたさがあったので、周りからの評価がすごく怖かったです。
塾で比較的ワイワイしているような教室だと、
「誰かが自分の悪口を言ってるんじゃないか・・・」とか、
「噂さてるんじゃないか・・・」とか、
そういったことを不登校のお子さんはどうしても考えてしまいます。
全体的にうるさめの教室に現在不登校のお子さんを入塾させるのはやっぱり難しいと思いますので、見学などに行って静かな教室を探すと良いかと思います。
不登校の子供におすすめなのは個別塾
少し上のほうに書いた内容ともかぶりますが、
- 集団塾
- 個別塾
のどちらかから選ぶのであれば、圧倒的に個別塾を推奨します。
個別塾の場合は、先生が横について勉強を教えてくれたり、話しを1人1人としてくれるので、勉強内容~人間関係のコミュニケーションまでしっかりと見てくれます。
一方で集団塾の場合は、ガヤガヤしていますし、生徒1人1人までのフォローは行き届かないことが多いので、あまり推奨できません。
それに不登校のお子さんからすると、集団塾はやっぱりとてつもなく怖いと思います。
教室によっては時間もズラせる
これは通う個別塾次第なのですが、平日の1コマ目なんかは学校の時間と結構かぶるので、比較的静かめです。
そういった時間にお子さんを通わせてあげると、周りのガヤガヤ感も少ないので、安心して通えるかもしれません。
また、塾によっては先生を1コマ目の前から配属してくれるようなところもありますので、そういう意味でも通わせて上げる場合は、何件か実際に相談されると良いと思います。
1対1に指定もできる
個別塾の場合は基本的に1対2です。(先生1人に対して生徒が2人です)
先生1人に対して生徒が2人のほうが料金も安いんですが、やっぱり1人1人に使える時間はすごく限られてしまうので、面倒はそんなに見えてもらえません。
1対2の場合は、すごく簡単なイメージとして、
「はいこれやって!できた?はいこれ!はいこれ!」
「えーとここは、これこれこう!はいこれもやっておいて!」
こんな感じを1時間半ループするので、正直、不登校のお子さんにとってはあんまり意味がないのかなとも思ってしまいます。
多くの親御さんにとって、塾へ行く目的は、学力を伸ばすことではなくて、外に出て他者と関わったりするキッカケを与えてあげることだと思うからです。
少し料金は上がるかもしれませんが、1人1人のほうがおすすめできます。
個別塾の探し方
ネットで近隣の塾を調べても良いと思いますし、塾を一括で調べるサービスでも良いかと思います。
ただ、実際に親御さんが塾と連携することが重要になりますので、最初は子供と一緒にではなくて親御さんのみで塾と相談するのがいいでしょう。
まとめ
- 塾に行かせるのは外に出るキッカケとしてアリ
- 確実性はないけれど、何もしないと絶対に変わらない
- おすすめは個別塾
といった3行をお伝えしたい記事の内容でした!
ただ、塾に行ってもらうキッカケを与えてあげるとしても、親子間の関係性が構築できていない状態だとやはり厳しいです。
家族間でまだ不登校であること自体が容認できていない状態であれば、まずはお子さんとコミュニケーションを取ることから始めてみると良いと思います。
↓こちらの記事が参考になるかもです。
また、どうしても勉強だけはしたくない場合なんかは、家庭教師を呼んでとりあえず少しだけ話すなど、習い事をさせてみるなど、できることから始めさせてあげるのが良いと思います。
「一概にどれが良い!コレガイイ!」
「学校へ行ったほうがいい!不登校のが逆に良い!」
などと確実な答えがない問題なので、親御さん自身がお子さんを見て、何が最適なのかを試してみて、そして試行錯誤していくことが重要なはずです。