「将来のために子供に勉強をしてもらいたい…」
「でも子供にどう言っても勉強をしてもらえない…」
といった悩みのある親御さんに向けての記事です。
勉強をしたほうが絶対に将来への選択肢が広がるというのは分かっていて、子供のためにも勉強をしてもらいたいのに、勉強をしてもらえないのはとてもつらいところですよね。
子供のためと思っても、お子さんにとっては、どうしても短期的につらいしつまらないからやりたくない、、、と。
この記事では、勉強をしてもらいたいけれど勉強をしてもらえない場合の解決策の『キッカケを提供する』という部分をご紹介いたします。
無理やり勉強させるよりはキッカケを作る
人から何かを無理やりさせられたり、命令されると、やはり人は嫌がります。
不登校のお子さんの場合も同様に、無理やり勉強をさせてしまうと、きっと勉強が嫌いになってしまいます。
そこでおすすめできるのが、勉強をさせるのではなくて、勉強をするキッカケ作りをすることです。
何事も最初からハードルが高いと上手くいかないので、とにかく小さく小さく、キッカケを作って少しずつ「勉強しても良いかな」とお子さんに思ってもらうのが理想的になります。
ちなみに、不登校のお子さんに気を使いすぎるあまり、キッカケを提供せずに放置をしてしまうのは微妙だとぼくは思います。
不登校のお子さんは確かに、
- 学校へ行っていない後ろめたさ
- 自己肯定感の低さ
といった後ろ向きの気持ちなどがあることが多いですが、何か変わるキッカケを親御さんから提供しないと自ら変わることはできないはずです。
ぼくが不登校の頃もそうだったんですけど、別に毎日悩んでるのはなくて、ただただ日々惰性でゲームをするのが一般的です。
勉強するキッカケ作りの方法3つ
まず、家で教材を与えて「これをやりなさい!」だと既によほど勉強が好きなお子さん以外、ほぼ上手くいきません。
なので、スモールステップでちょっとずつできる方法がおすすめです。
①学校の保健室に週に1回程度から通わせてみる
小学校~中学校には必ず、不登校の問題などに向き合ってくれるカウンセラーさんがいます。
そのカウンセラーさんを通じて、週に1回1時間~2時間程度から、通わせてみるのも手です。
外に出るキッカケとしても金銭的な負担もかからないので、まず取り組んでみる方法の1つになります。
ただ、保健室通いに関しては、お子さんが学校を怖がったりしていない場合に限ると思います。
この記事を書いているぼくは中学でいじめられて不登校になったので、学校に行くことがとんでもなく怖かったので、そういったお子さんの場合はあまりおすすめはできません。
↓ちなみにここに書いております。

保健室通いなんかをしていると、思春期の子供は好奇心から「あ!誰々だぁ!」と騒ぎ立ててお子さんがもっと学校へ行きたくなくなる可能性もあります。
②個別塾に通わせてみる
不登校のお子さんの場合は、集団塾ではなくて、個別塾をおすすめします。
というのも、集団の塾ってすごくワイワイしていて周りの目もあるので、不登校のお子さんにとってとんでもなくつらい環境なんですよね。
一方で、個別塾の場合は、特に少し離れた地域の場合、他の子供からの興味・関心対象にあまりならないことが多いので、お子さんにとってもハードルが低く通うことができます。
事前に個別塾の教室長に、
「不登校だからこういうことをしてもらいたい」
「勉強は簡単なものからでいい」
「勉強ではなくて簡単な雑談でもいい」
などと取り組んでほしいことをお伝えすると、不登校なことを考慮して取り組んでもらえます。
学校に通うのが難しいけれど、外に出てもらうキッカケを与えたいという場合は個別塾も選択肢の1つです。
デメリット面もあります
ぼくは個別塾でもバイトをしていたことがあるんですが、個別塾おすすめですよーと書いておいて矛盾しますが、個別塾の場合、1人に2人の生徒がつくのでお子さんにとってハードルが高い場合もあります。
その場合は、1対1の料金プランを選ぶことや、時間帯をズラすことで通いやすくできます。
③家庭教師をつけてみる
不登校のお子さんにとってハードル低く勉強へ取り組むことができるのが、家庭教師だと思います。
- 家という安心した空間で見てもらえること
- 1対1なのでお子さんが気を使いすぎることがないこと
- ペースを完全に合わせてくれること
以上のことがメリット部分で、個別塾に比べると、やはりお子さんに寄り添ってくれる丁寧さという部分が違います。
ぼくも家庭教師をしていたことがあったんですが、やっぱり1対1でのやり取りだったので、個別塾で生徒に教えていたときよりも、生徒に対して使える時間が多いなという印象です。
個別塾だと、大体の場合、1人先生に対して2人の生徒なので、「はいこれやって!はいこれ!はい!」と流れ作業的に勉強を教えることばかりでした。
でも一方で、家庭教師の場合、1対1なのでやはり時間があって、たわいもない話~勉強の細かい内容など雑談もいっぱいしつつ取り組むことができました。
勉強嫌いを克服するというのもありますが、『変わるキッカケ』という意味でも家庭教師はおすすめできます。
確実性はないので無理なら引いてタイミングを待つ
不登校で勉強嫌いのお子さんに対しての選択肢をいくつかお伝えさせていただきましたが、やはりどれもお子さんが確実に変わるキッカケになるとは言えません。
ただ、親御さんから何か変化を与えてあげないと、不登校の子供というのは自分自身で行動を起こすことはなかなかできない精神状態ですので、変わることはないと思います。
なので、「ダメでいいか」程度に思って、いくつかの方法(選択肢)をお子さんに与えてあげるのは良いはずです。
上手くいかなかった場合は、戻ってくれば大丈夫なので、気軽に試してみることが良いと思います!
余談:よほどすごい子供じゃない限り逃げる
たまにメンタルが図太い不登校の子供もいるんですが、基本的には短期的に楽なほうへ逃げたくなってしまうのが子供です。
ぼくも不登校の頃に短期的につらいことからはやはり逃げまくっていましたし、自分から行動を起こそうとは当時は思えませんでした。(思ってすらいなかったです)
なので、少しお子さんにはつらいことがあるかもしれませんが、親御さんが後ろから背中を押してあげることも重要ですね。
まとめ
- 勉強を無理やりさせるよりも勉強をするキッカケ作りをしてみる
- いくつかの勉強のキッカケとなる方法を試してみる
- どうしても勉強をしたがらない場合は引いてみる
といった3行の内容の記事でした。
勉強嫌いというのも、お子さんが嫌いと思い込んでいるだけの場合もあって、実際にやって少しずつ「できる」という実感が得られると勉強嫌いを克服できる場合もあります。
『いろいろ試してみる』というのが、親御さんにとって唯一できることなのではないでしょうか!